水をたくさん飲むと体に良いという話があります。
よく言われているのは1日2リットルの水を飲むとダイエットできるとかデトックスできるとか肌がきれいになるとか…
実際にそういった効果はあるのかどうかというのはさておいて、普通に水をたくさん飲むだけだと大変危険ですよーというのが今回のお話です。
どれくらい水を飲むと危険なのか
まず腎臓による利尿速度は最大で毎分16ml程度[1]と言われていて、これを超えると水中毒になります。
そして水分と塩分のバランスが崩れると低ナトリウム血症となって最悪死に至ります。
ざっくり単純計算すると1時間あたり960mlなので一見大丈夫そうですが、激しい運動後や減塩中に短時間で水を大量に飲むと低ナトリウム血症を起こす危険があります。
水中毒(低ナトリウム血症)を防ぐには
低ナトリウム血症を防ぐには単純にナトリウム、つまり塩を摂取すれば良いです。
ただ塩を直接舐めるのは辛いので塩分補給用のサプリメントを水と一緒に摂取するのがいいでしょう。
個人的にオススメなのが梅干しで、ビタミンやミネラルも含まれているし何より美味しいです。
注意が必要なのがスポーツドリンクで、実は水分に対してそこまでナトリウム濃度が高くないうえ糖分がかなり多いです。
なのでたくさん汗をかいた後にスポドリをがぶ飲みすると低ナトリウム血症を起こす可能性があります。
そういう場合は経口補水液を利用しましょう。
ただし塩分補給をしたからといっていくらでも水を飲んで良いわけではありません。
上記の通り腎臓には処理能力の限界があるのでそれを超える水を飲んではいけません。
もしそれっぽい症状が出たら
万が一、水をたくさん飲んだことで水中毒らしい体調不良が起きた場合は真っ先に病院に行ったり救急車を呼ぶべきですが、それまでにやってはいけないことがあります。
それは水を飲むということです。
当然じゃん!と思いきや体調が悪いとつい水を飲んでしまうもので、例えば嘔吐したり下痢をした後って水を飲みますよね?
水分過剰による水中毒の場合は一時的に水の摂取を制限しなければならないので気をつけましょう。
さいごに
TwitterなどのSNSやブログで美容や健康のために水をたくさん飲んでいるという話を今もよく見かけます。
芸能人がテレビでオススメしていることも多々あるようで、その話を鵜呑みにして単純に水を飲みまくると大変危険なので気をつけてほしいです。
塩分の過剰が健康に良くないことは周知の事実ですが、そちらが先行しすぎて塩分を減らしすぎると危険であるという情報があまり周知されていません。
みなさんも注意しましょうね。
コメント